管理会社の日常はミステリー

不動産管理会社勤務のリーマンXの日常業務を綴っていきます。

退去立会のポイント

では2020年に民法が改正されるまではどうだったかというと、1998年に国土交通省が公表した「現状回復をめぐるトラブルとガイドライン」というものがあります。

 

それを見てもらえれば、具体的なことがわかると思うので、ここでちまちま書くのはやめることにします(笑) 

「現状回復をめぐるトラブルとガイドライン

https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/torikumi/honbun2.pdf

 

我々のような管理会社はこのガイドラインに基づいて、退去立ち合いの時、どちらの負担にするかを判断するわけです。

 

が、

 

しかし、

 

そう簡単にいかないことが度々起こります!!

 

私「この壁の傷どうしました?」

借主「私が借りた時からありましたよ」

私「・・・・・」

これ、一番困るパターンです、管理会社としては。。。(入居時は管理契約のなかった物件で原状がわからないケース)

私「おかしいですね、こんな傷があれば、入居前に補修するものなんですがね」

借主「でも、最初からありましたって」

私「・・・・・(証拠だせ!)」

と思いながらも言えるわけもなく。

私「わかりました、じゃあこれは大家さんの方で補修するようにしますね」

となりお互い気まずい雰囲気になります。

 

そこで、ポイントです。

・入居時に気になる箇所(傷、汚れ等)がある場合は、しっかり写真で記録しておきましょう。

管理会社から「いつ撮ったものかわからない」と難癖つけられないように、新聞等の日にちのわかるものと一緒に撮れば完璧です。(実際にそうされてる方いました)

 

私は入居される部屋が決まったら、隅々まで写真を撮り、借主にも渡して保管してもらうようにしています。

お互いのためですからね。